悲しい日には、野の草を見る
「明けない夜はないんだから」
さっきの記事で止まない雨はないん話を書いたんだけど、その続き。
「止まない雨はないんだから」 - めんへら子的「日々是躁鬱」
明けない夜はない、とかも良く聞くよね。
これも上の記事と同じわけで、私たちはいつ夜が明けるかわからないから苦しんでる。
もし私に長い夜がやってきて、辛くて辛くて仕方ないときは、「明けない夜はない」とか言うセリフは要らないから代わりにイケメンに添い寝してもらいたいな。
おわり。
「止まない雨はないんだから」
皆さん、タイトルの言葉にきっと聞き覚えがあることでしょう。
辛いとき、人生に絶望しているとき、「止まない雨はないんだよ」と声をかけられた経験がある人は多いと思う。
Jポップの歌詞にもありがちで、言っちゃ悪いけどとてもとてもありきたりな台詞。
どれだけ長く降り続く雨でもいつかは止み、晴れ間が差す――なんて常識だからね。
それで、私はこの言葉を聞くと、いっつも腑に落ちないなって感じる。
止まない雨はない、それは当然なんだけど、人生に天気予報はない。これも真実。
自分の人生に影を落とし、長く長く降り続く雨がいったいいつ止むのか知りようがないから、それだから私たちは悩み苦しみ藻掻くんだと思うの。
予報とか出来ればいいのにねほんと。
まあいいや。
とにかく、具体的にいつ晴れるか私たちには知る由がないんだから、苦しんでいる人に本当に必要な言葉はこれだと思う。
「いま君に降ってる雨が止むまでのあいだは、私が傍にいるからね」
え?台詞がくさい?やかましいぞバカタレ。
無責任に「止まない雨はないよ」って言うのは、例えるならどしゃ降りの雨の中で濡れて呆然としてる人に「そのうち止むからいいじゃん」って声をかけて通り過ぎるのとおんなじこと。
いやいやいや、それより傘の一本でも貸してあげなさいよって思わない?ないなら相合傘するとかさ、雨宿り出来る場所を教えるとかさ、なんか他に方法あるでしょバカヤロー。
……だから私は決めたんです。
できる限り、冷たい雨に降られてる人に寄り添いたいなって、そう思うんです。
まああんなくさい台詞は言えないけど、そういう心で寄り添いたい、ね。
おわり。
オフトゥンの大切さと、質の良い睡眠をとる方法
ツイッターのとある界隈では眠りにつくことをどうやら「オフトゥンイン」と表現するらしい。
念のため、オフトゥンとは、お布団のこと。皆さんおわかりでしょうが一応ね。
まあそんな豆知識はどうでもいいんだけれど、私はオフトゥンインってとてもとても、とーーっても大事なことだと思ってる。多分それは私たちが考えてる以上に大事なこと。
だって冷静に考えると、私たちは実に人生の三分の一をお布団の中で過ごすという計算になるわけだもん。
そりゃ大事ですよ。
例えば、あなたが20歳まで親元で生活して80歳で死ぬとするしょ、そうすると両親と過ごす時間は人生の四分の一。
てことはなんと!人生の三分の一を共に過ごすオフトゥンは、親よりも大事なことが判明した!!
……というのはいささか大げさかもしれないけど、やっぱ睡眠ってすごく大事なことなんだよね。
眠れないメンヘラがどんどんどんどん体調崩していくのも無理はない。
てなわけで今日は、簡単に質の良い睡眠に移行できる方法を紹介しようと思います。
①ベッドの中に入って、電気を完全に消す。アイマスクなどがあるとなおいい。もし周りの音が気になるようなら耳栓をはめちゃって。
②両肩をぐっと持ち上げて、2秒待ったらすとんと落とす。これを2セット。
③深呼吸をする。この時自分の体の重みを意識することと、息を吸うときはふわふわと体が浮くイメージをし、吐くときは体が沈むイメージをする。これを10セット。
④これをしているうちに体がぽかぽかしてきて、無心になるのでそのまま夢の世界へ行ってらっしゃい。
カウンセラーさんからこの方法を教えてもらって以来、不眠がかなり解消した。
眠れなくて悩んでいるあなた、ぜひ試してみてくださいね(効果には個人差があります)。
おわり。
うつ病患者は、優しくない
なにやらものすごくお叱りの言葉が飛んできそうなタイトルだ。
「うつ病患者は優しくないだと?違うわ!思いやりがすぎるからうつ病になるんだろうが!!」
画面の前でしかめ面をしてブラウザバックしようとマウスに手をかけたあなた、そうあなたです、どうかこの記事を最後まで読んでいただきたい。
私は言おう、あえて言おう、うつ病患者は別に優しくも強くも真面目でもないと。
私はこう見えても(どう見えても?)、精神科の閉鎖病棟に閉じ込められていた時期がある。
今ではこんなハイテンションで文章を綴る私だけれど、自殺しようとしたこともある。
そうして連れ込まれた閉鎖病棟で、私はいろんな患者さんと出会った。
例えば統合失調症を発症したせいで奥さんと子供に出ていかれた上、薬の影響で二度と子供が作れない体になってしまった男性。
彼がいつもさみしそうに窓の外を眺めていたのを鮮明に覚えている。彼の見つめる窓の外はいつも枯れた雪景色だった。
また、親戚の借金を背負わされてうつになり、まともに食べることも出来なくなってついに倒れた女性もいた。
その他にも、家族のいない女の子、ブラック企業から逃げ出してきた男の人、とにかく沢山の人がいた。
私はその人達といっぱい話した話した。そしてわかった。
彼らは優しすぎる人達だった。
自分もずっとずっと苦しいだろうに、私が泣いているときは背中をさすりに来てくれた。悩んでいるときは話を聞いてくれて、孤独で心がどこかへ消えてしまいそうなときには抱きしめてくれた。
そんな、優しくて不器用ですこしくたびれた人達だった。
それだから彼らは病んだんだろうな。私はそう思ってる。
優しいから、優しすぎるから他人につけこまれて、借金を背負ったりブラック企業で倒れるまで働いたりしちゃうの。
私はそう思う。
だから、こういう人達がこれ以上その優しさにつけ込まれないように、これ以上病むことのないように、私はあえて主張します――うつ病患者は、別に優しくないのだと。
彼らは、聖人ではなくどこにでもいる普通の人なのだと……。
(今回の記事で語弊とかがあったらごめんなさい)
おわり。